日本駐車場開発株式会社

タイ人の私にチャンスをくれたから
会社のために成長したい

NPD THAILAND
代表取締役社長 Nutthapol Chokjira(ナット) 学生時代はeコーマスに興味を持つ。ビジネス経験を積むために、新卒でサービスアパートメントの会社に入社。2011年、販売責任者としてNPDタイに入社し、2015年9月に取締役に就任。2018年11月より取締役兼CEO。自社の業績拡大だけではなく、タイの駐車場事情の改善のために奔走中。

地道な営業で身につけたのは、
自分で課題を解決する力

セールスやマーケティングの経験を積み、経営者としての勉強をしたいと思って新卒で入社したのは、サービスアパートメントの会社でした。その時の同僚が、NPDタイの設立メンバーとして参画し、「面白い会社だから、一緒にやらない?」と声をかけてくれたのが、2011年にNPDタイへ転職したきっかけです。その時のタイには「駐車場ビジネス」という言葉はありませんでしたが、駐車場不足などの問題が起き始めていました。当時のNPDタイの社長・川村の話を聞き、社会貢献もできるし、将来性もあるビジネスだと思ったこと、そして、優秀なビジネスマンである川村と一緒に仕事をしたいと強く思い、心を決めました。販売責任者として入社し、最初に取り組んだのは、昼間はすごく混んでいる一方、夜間にはガラガラになるオフィスビルの駐車場の活用です。周辺の飲食店などすべてのお店に一軒一軒営業をかけていきました。駐車場の知識も必要ですし、周辺の状況も把握しないといけないのでとても大変でしたが、最終的にはすべてを埋めることができました。この経験を通して、課題の解決方法を自分で見つけ、それを実現する力がついたと思っています。その力をベースに、コスト削減、サービスや安全性の向上といった次のミッションに取り組み、新規物件の獲得へとつなげていくことができました。

社員が幸せであってこそ、
会社の業績がアップする。

入社から数年は自分の成長が一番の目標でしたが、役員を経て社長へと立場が変わった今は、自分のためではなく、会社のために自分がどう成長すべきかを考えるようになりました。NPDは、タイ人の自分に社長というチャンスをくれたことからわかるように、国籍や性別、年齢による制限が一切なく、実力があればキャリアアップすることができる会社です。今はまだ、社長として求められていることを達成できていないかもしれませんが、達成できるように引き続き努力をしていきたいと思っています。具体的な目標としては、現在35カ所に(1万5000車室)ある駐車場を、この5年間で100カ所に広げます。加えてもう一つ、国と業界が協力しながらタイの交通渋滞や駐車場不足の解消、駐車場のルール作りなどに取り組んでいくため、駐車協会の設立を目指しています。協会の設立はいずれ、大きな社会貢献につながると思っています。そして、これらの業績・成果をあげていくために一番大切なのは、社員の存在です。一人一人の社員に成長できる仕事やチャンスを与え、ポジションアップを目指せる会社にすることで、皆がハッピーになってほしいと思っています。タイではまだまだ、NPDがどんなことをしている会社なのか知られていません。業務内容はもちろんのこと、社員の幸せを第一に考える会社であることを、タイ社会にもしっかりアピールしていきたいと思っています。


※掲載情報は取材当時のものです。